メリーさんのひつじ日記

文系PhD留学帯同妻のアメリカ・メリーランド州生活奮闘記です(/・ω・)/ 不定期更新

アメリカで妊婦が子宮筋腫の摘出手術をした話③(手術と入院編)

 

どうもkyoumixです(/・ω・)/

 

先週から今期のESOLが始まりました!

English for American Workplaceというアメリカでの就業を目標にしたコースと、

英会話や文法を学習する普通のESOLの2本立てで受講し始めたのですが、

後者のクラスは先生の進行が絶望的につまらなかったので、授業料が発生する前に辞めました…( ˘ω˘ )w

 

今期の授業が出産前最後のコースになるので、頑張るぞー!

 

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English for American Workplaceのテキスト

 

 

さて、年末から年始にかけて手術を伴う入院をしていました(´・ω・`)

 

めちゃめちゃ簡潔にまとめると、

「お腹が痛くて念のため病院に行ったら、大きめの子宮筋腫が捻れていたので手術した」

というお話。

 

妊娠中の手術でしたが、赤ちゃんもわたしも無事です。

今回は手術と入院の話です!

 

 

前回までの記事はこちら↓

 

kyoumix.hatenablog.com

 

kyoumix.hatenablog.com

 

 

 

 

 

手術が決まれば、あとは身を任せるだけ

 

手術準備はてきぱきと流れるように

 

検査の合間合間は1時間単位で待たされてたのに、

いざ手術が決まると途端にバタバタ!

ナースさんたちが入れ替わり立ち替わり手術準備にあたってくれました。

 

手術準備が始まってからストレッチャーに乗せられるまで、

ほんの数十分の出来事だったと思う。

 

ざっくりとお腹の毛を剃られ、

血液型の確認のために採血され、

手術を受ける誓約書にサインを書きました。

あと指輪も外して夫くんに預けました。

 

余談だけど…この採血がすっごい痛かった( ˘ω˘ )

ナースさんたちがみんなで「血管ドコ〜??><(アセアセ)」ってなって、

刺したら刺したで「ぜんぜん取れな〜い><(アセアセ)」ってなって、

手首とか腕とかゴムでぎゅうぎゅうに縛られたうえで

5回くらい失敗された…( ˘ω˘ )

 

急いでたから…仕方ない…( ˘ω˘ )

 

 

もうにげられない!

 

ストレッチャーに乗せられて、夫も一緒に手術フロアへ移動。

移動中は天井しか見えてないし、

疲れてるし、いろいろつながれてるし、

あぁ、もうにげられないんだな…って思いました(´・ω・`)

 

手術室に入る前の待機スペースに案内されて、諸々の最終確認。

執刀医らしきひとや産婦人科医らしきひと、ナース、スタッフさんたちが

入れ替わり立ち替わりで自己紹介してくれました。

 

改めて聞かれたこと

・最後に水を飲んだのはいつ?

・最後にご飯を食べたのは?

・手術歴やアレルギーはある?

・ペースメーカーとか入ってない?

・最初のbaby?(何回聞くんや)

などなど。

 

それから、陣痛を誘発しないように、

筋肉を緩ませる(代わりに、心拍はやや上昇する)薬を打たれました。

 

 

いざ、手術室へ

 

検査結果や手術の概要を聞いてたときは

わりと冷静に受け止められてたのに、

それじゃあ手術室へ行きますよ〜ってストレッチャーが動き出した瞬間に

怖くなって泣いてしまいました。

 

やっぱり手術を受けるのは怖かったです(´・ω・`)

初めてのことだったし。

 

もちろん医療は信じてるし、

アメリカの医療レベルは最高のはず(医療費も高いけど)だって分かってたけど。

後ろから聞こえる夫くんの「がんばれー!」でさらに泣いてしまい、

最終的に全身麻酔で眠りに落ちるまで泣いてました。

 

当時のわたし、かわいそう…(´・ω・`)(自分で言う)

 

全身麻酔の効き目は噂通りで、

マスクを当てられて、何度かスーハーしてる間に寝てしまっていました。

 

 

手術結果とお腹を切って分かったこと

 

目が覚めるとすべてが終わっていた

 

ハッと目が覚めると、さっきまでいた手術前の待機スペースに戻されていて、

ナースやドクターが慌ただしくいろんなことを確認していました。

 

手術自体は1時間ほどで終わったらしい。

わたしは3時間くらい寝てたとか。

 

ボーッとしていてあんまり覚えてないけど、

誰かがやってきて、手術がうまくいったことを教えてくれました。

赤ちゃんも無事とのこと!よかった。

 

 

そして、お腹には激痛。

意識と一緒に痛覚まで戻ってきたみたいで、めちゃくちゃ痛ぇぇぇぇ!!

 

それから、めちゃくちゃトイレに行きたい!!なんで!!

 

※このあとすぐに分かるんですけど、

手術の時に入れられてた尿道カテーテルの違和感によるものでした。

 

激しい痛みが落ちつくまでその場で待機。

「10段階でいうと、いまいくつの痛み?」って何度も聞かれて、

最初は9〜10だったのが

最終的に5〜6に落ち着くまで

痛み止めを3回ほど打たれました。

 

 

手術直後で興奮状態だったからなのか、無事に済んだ安心からなのか、

気づいたらまた号泣してました。。

近くにいたナースさんが

「泣かなくていいのよ、全部うまくいったんだから」ってめっちゃ涙拭いてくれました。

 

他のナースさんも

「もしかして日本出身?ぼく日本大好きで、いつか京都とか行ってみたくて…」って話しかけてくれて、

痛みが少し紛れました。

スタッフさん、全員親切だったなぁ…

 

 

夫もしばらくして登場。

「手術はすべてうまくいった」と主治医に告げられたとき、

彼もちょっと泣いちゃったらしい。

 

ごめんよ…(´・ω・`)

 

 

黒幕の正体

 

お腹を開けてみてわかったこと。

 

痛みを引き起こしていたなにか(mass)の正体は

盲腸(appendicitis)でもなく、卵巣の嚢腫(dermoid cyst)でもなく、

子宮筋腫(fibroid)でした!!

 

盲腸と卵巣の嚢腫を疑って手術したけど、

結果的にどちらでもなかった!!!

 

どうやら、7cmくらいの大きな子宮筋腫が捻れてたらしい。

 

 

ねじ…れ…(^ω^; ≡; ^ω^)?

そりゃ痛いわ…文字で書いてるだけで痛そうだもん。痛かったし。

 

 

いつできたのか、どうしていままで気づかなかったのか、

その辺は分かってない。

 

正直言うと、かかりつけ医には気づいて欲しかったけどね…

少なくとも卵巣の嚢腫のことは妊娠前に共有してたもん…

 

妊婦健診ではエコー検査するチャンスが少ないし、

今回もかなーり念入りに調べてやっと何かある、ってわかったレベルだから、

しょうがなかったのかしら。とはいえ。

 

 

ともかく、手術は母子共に無事に終えることができました。

子宮筋腫を摘出するついでに、

昔からあった卵巣の腫瘍も取ってくれたらしい。

そして、懸念していた卵巣全摘をせずに済んだのは、いいニュースでした。

 

 

短い入院生活のはじまり

 

手術直後のフォローアップ

 

待機スペースで痛みが和らぐのを待ったあと、

産婦人科フロアの個室(recovery room)に戻されました。

23時くらいになってたかなぁ。

 

尿道カテーテルの違和感と、手術の痛み、

疲れ、やりきった感(?)で全然落ち着きませんでした(´・ω・`)

 

手術直後は陣痛が誘発されたり早産などのリスクが高まるらしく、

この晩は担当のナースさんがついて、

赤ちゃんの状態をチェックしてくれることになりました。

具体的には、NSTノンストレステスト)で異常がないか時間ごとに確認してくれる。

 

ほかにも

・パルスオキシメーター

・酸素チューブ

・血圧計(1時間に1回自動測定)

・ふくらはぎを空気圧でもみもみする血栓防止のパッド(?)

など、いろいろなものがつながれてました。

 

夫くんはここでやっと帰宅。

病院に着いてから24時間以上経ってた…

 

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recovery roomの天井ライトが完全にポケモンカラサリスだった

 

ナースさんって優しいなぁ

 

その晩の担当ナースさんがめっちゃ優しくて、

すごーくお世話になりました。

 

「ちょっと暑いです…」って申告したら、

クランベリージュースを出してくれました。

「吐いちゃうかもしれないから、少しずつね!(slow slow slow〜〜^^)」と、クラッカーも。

 

24時間以上飲まず食わずだったから、

めちゃくちゃ美味しかった…!

 

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クラッカー。2種類とも美味しかった

 

それから、食べ物の写真のあとに申し訳ないですが、

尿道カテーテルのたまったやーつも回収してくれました。

ある程度溜まったら量を測って、トイレに流してくれるという…

 

わたしがどうしても申し訳なくなって、

「看護師ってたいへんな仕事ですね…」って声をかけたら、

めちゃくちゃ優しいナースさんで

「でもやりがいがあるからね^^

 あなたみたいなかわいらしい患者さんをみれて嬉しいわ^^」

みたいなことを言ってくれました。聖母?

 

たまったやーつの量を見られて、

「まぁ〜!こんなに出たのね!すごいわ!その調子でもっと出してね!」

って褒められました…

トイレがうまくできて褒められるのって幼児だけだと思ってたよ…(´・ω・`)

 

まじでナースって偉大な仕事だわ…

 

 

一晩明けたら普通のご飯!

 

その晩はさらに、採血や部屋移動やらがあり、

改めてドクターから手術結果の報告があり、

NST尿道カテーテル、ふくらはぎのもみもみ、

パルスオキシメーター諸々を外されて、晴れてフリーの状態に。

 

朝ご飯はパンケーキでした!

アメリカだね〜〜〜!!!!!

 

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どーーーーーん

 

味は見た目通り、可もなく不可もなく…やや不可よりの普通(^ω^ ≡ ^ω^)

右奥に見えてる白いお粥みたいなのは、オートミールでした。

パンケーキがおかずで主食がオートミール…?

 

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病院食でもコーヒー用の砂糖はたっぷり。さすがです…。

 

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病院食のメニュー。基本的には曜日ごとの日替わりだけど、リクエストもできる。

 

 

手術後いっちばん辛かったこと

 

ご飯もいただいてほくほくしたのも束の間、

術後の地獄が待ってることを私は知りませんでした…

 

手術跡の激烈な痛み…

そしてその痛みの中、トイレに行かなくてはならないということ…!

 

まず、ベッドから起き上がれない。

手術したところが痛すぎる。

下腹部に一切の力を入れることができません。

咳払いですらアウト。笑うのもアウト。

 

トイレに行きたくなったらまずナースさんを呼ぶ。

そして、ベッドの昇降機能と己の腕力を駆使し、

そぉぉぉ〜〜っと上体を起こしてからベッドの淵に座って一息…

足をそぉぉぉ〜〜…っとおろして、床を踏み締めて、ゆっっくり立ち上がる…

 

一歩一歩、ナースさんに捕まりながら歩いて、

そぉぉぉ〜〜っと便座に座って、痛みを堪えて用を足して、

そぉぉぉぉ〜〜〜っと立ち上がり、手を洗って、

一歩一歩ゆっ………くりとベッドに戻る。

 

 

しぬ。

尿道カテーテルが入ってたせいで痛みも倍増。

その時のスマホのメモにも、「しぬかとおもた。」って書いてありました。

 

手術前の採血がめちゃ痛で、

もう痛いのはこれが最後!!って思って頑張って我慢したのに

まだまだ痛いことあったわ(^q^)

 

痛み止めにはタイレノール(≒カロナール)のほか、

オキシコドンインドメタシンといった強めの薬も処方してもらいました。

 

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入院した病室からの景色。付き添い人用のソファ兼ベッドもありました

 

 

手術翌日ドクター「今日退院する?^^」

 

手術前の説明では2〜3日入院するってドクター言ってたし、

その間に回復するのかしら…いや、3日でも足りるかなぁ…と思っていたら、

 

ふらっと来たドクターが、

「いつ家に帰る?今日がいい?明日かな?^^」って聞いてきました。

 

…え、それ患者が決めていいの?!(^ω^ ;≡; ^ω^)

っていうか昨日手術したばっかりなのに今日、もう?!

 

 

アメリカの入院期間は日本と比べて短く、

出産後も特にトラブルがなければ、翌日には退院して自宅に帰されてしまうそうです。

アメリカの医療費は桁違いに高いから、という背景があるとかないとか…

 

 

即座に「今日は無理です。痛すぎます。無理です。」

とお答えしました(`・ω・´)

 

ちなみにこの日は大晦日

2022年は病室で迎えることになりました。

 

 

2021年→2022年の年越しは病院で☆

 

その後はひたすらベッドでじー…っとしてました。

 

数時間おきにナースがやってきて、

痛みを10段階で聞かれて、

NSTノンストレステスト)をやって、

血圧と熱測って…の繰り返し。

 

ご飯はそこそこのボリュームのものが出たので嬉しかったです。

ただ、トイレはマジで苦痛だった…

 

午後からは夫も来てくれて、テレビを見たりして過ごしました。

ただ、痛みのせいで少しでも横隔膜を刺激するような笑い方ができなくて、

普段から冗談を言い合ってはしゃいでいる我々(←のろけ)にとっては

試練の時間となりました。絶対に笑ってはいけない入院生活24時。

 

「笑顔の絶えない家庭」の弊害ってあるんだね(/・ω・)/

 

 

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10段階の痛みの図。10は「ぷんすこ〜!」って感じですね…

 

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ランチはチキンソテーと山盛りブロッコリー。スープが美味しかった!

 

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年越しそばなんてもちろんないので、夕飯はフライドポテトとしょっぱい魚のフライ。
味は微妙だった( ˘ω˘ )

 

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テレビは自由に使わせてもらえたので、abcテレビのカウントダウンライブを見ました

 

そんなこんなで迎えた2022年。

 

夜には身体もだいぶ楽になっていて(全然痛いけど)、

人間の回復力ってすげぇな!!って思いました。

 

(超余談ですが、アメリカの年越しって遅いから

アメリカだけがずっと粘ってる感じがしてちょっと面白かったです。)

 

 

 

ということで手術・入院編でした!

次回は退院&退院後の話や請求額、術後のフォローアップ検査など

こまごまとしたことをまとめて書く予定です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

また次のブログでお会いしましょう(/・ω・)/