メリーさんのひつじ日記

文系PhD留学帯同妻のアメリカ・メリーランド州生活奮闘記です(/・ω・)/ 不定期更新

アメリカ出産レポ②【終】(産後の入院生活〜小児科転院・退院まで)

 

どうもkyoumixです(/・ω・)/

 

どうやらこの秋、近所にTrader Joe'sがオープンするらしい!!

Trader Joe'sといえば言わずと知れた超人気スーパー…

健康志向・オーガニックかつおしゃんなパッケージ、

しかも毎週のように新商品が並ぶ、っていうワクテカスーパー。

セールはやらない主義らしいし安くはないけど、たまにいくと楽しいのよなぁ。

 

冬に見かけたChocolate passport(中央)。
パッケージに一目惚れしたけど$9.99という価格に腰が引けて買わなかった(´・ω・`)

 

 

さて今回は、【アメリカでの出産】レポートの後半です。

出産後から退院までを書いてます(/・ω・)/

 

前半はこちら↓

kyoumix.hatenablog.com

 

 

 

「あなたがママ」

 

mother & baby care unitへ

 

出産後、ほとんど休む間もなく

labor & deliveryという陣痛から出産までを司るユニットから、

mother & baby careという産後の回復と赤ちゃんのお世話をするユニットへ移動。

荷物を全部もって、赤ちゃんを乗せたバシネットも自分達で押して…っていう感じでした( ゚Д゚)

 

移動先はママ用の電動ベッド、シャワー、トイレ、

1人がけのソファと、簡易的なソファベッドがあるだけのちょい狭目のお部屋。

 

自然分娩だったので、予定では入院期間は2泊3日!(帝王切開だと3泊4日になるらしい)

夫は終始付き添いOK、宿泊もOKでした(食事は出ない)。

 

産後の体はといえば、

痛み止めは効いていたものの、

相変わらず血はドバドバ出ているわけで

おトイレにいけばそれは壮絶な出血量(;´Д`)

(産後24時間以内は出血量を測る必要があるらしく、使用済みのpadsや冷却材などは取っておいてね!と言われました(専用のトレイがあった))

 

痛み止めにはイブプロフェンタイレノールアセトアミノフェン)が処方されました。

座ったり歩いたりするの結構痛かったけど、

冷却材(産後24時間は冷やし、その後は温めることになってるらしい)をあてがってる間はだいぶ楽でした。

 

 

「あなたがイニシアチブをとるのよ」

 

さて、産んだはいいものの、ここから先が無知で困りました。

両親学級ではもちろんオムツ交換の頻度だとか、

赤ちゃんがお腹が空いてるサイン(hunger sign)なんかは教えてもらっていたけど、

それはあくまでただの知識であって、

何をどう始めていいのか全くわからない!

 

どうしようもなく、ナースに

「授乳っていつから始めていいんですか?」って聞いたら、

「いつからでも!」とのこと。

 

わぁ! いつからでもかぁ!(^ω^ ≡ ^ω^)

 

続けてナース、

「mom、あなたがイニシアチブをとらないと」。

 

あぁ、そうでした。

momになったんだもの…

 

とはいえ、本当になにも分からなかったわたくし。

そのナースさんに授乳のポジションを教えてもらって、

やっとこさ母親業が始まった感じがありました。

 

youtu.be

 

 

母乳でないけど大丈夫なん!?

 

いま思うとただの無知だったのだけど、

母乳って最初の数日は出ないものなのね(´・ω・`)

そんで、赤ちゃんは最初の数日は飲まず食わずでも生きられるように

脂肪を少し蓄えて生まれてくるのね(´・ω・`)

だから体重が出生時から10%減っても、2週間以内に戻ればいいことになってるのね(´・ω・`)

 

これを知らなかった我々、一晩目はかなり慌ててしまい、

来るナース来るナースに

「母乳出ないんだけど大丈夫ですかね!?

赤ちゃん、何も飲んでないけど大丈夫ですかね!?」

ってたくさん聞いてしまいました。

 

そして来るナース来るナース、

「母乳は最初の3日は出ないよ!^^ でも赤ちゃんは大丈夫!^^」

って同じような回答を…

なんで大丈夫なのか教えてほしかったよ…(^ω^ ≡ ^ω^)

 

「とにかく吸わせて!」としか言ってもらえず。

これでいいん!?って思いながら3時間おきにフリだけする、っていうのをずっとやってました。

 

 

聞かないとなにも教えてくれない

 

ナースとのやりとりで感じたことは、

とにかくこちらから質問しないと何も教えてくれないということ。

 

授乳の仕方も、おくるみの巻き方も、おむつの替え方も、服の着替えさせ方も、お風呂の入れ方も、

「お、教えてくれぇ〜〜〜」ってお願いするまで特に説明がないし、

こちらから「やります」って言わないとナースがパパッとやってくれちゃったりして、

短い入院期間で全て覚えて帰らなければ、と思っていたわたしは結構焦っちゃってました。

 

でも聞いたら親切に教えてくれる!

「赤ちゃんが泣き止まないんですけど!?」ってパニクっただけのナースコールにも

親身になって対応してくれたので助かりました(´・ω・`)

 

 

産院からもらうパンフ類は全部読んだ方が良い

 

産院でもらったパンフレット類の一部。

 

産後に渡される書類がいくつかあるのですが、

出生届の出し方やbirth certificateの取り寄せ方だとか、

赤ちゃんのお世話で気をつけることなどなど、

結構重要な情報が書いてあります。

 

だけどほんとに、

「読んでおいてね^^」と言われることもなく、

なんなら手渡されたわけでもなく、

お部屋に入った時に机に置いてあっただけ、っていう(;´Д`)

 

↑に書いたような、

母乳がいつから出始めるかとか、体重の変化とかっていう情報は、

お部屋に置いてあったパンフレット類には書いてあったので

産院的には"お伝え済み"的な認識だったのかもしれないです(´・ω・`)

(まぁナース入れ替わり結構あるし、誰がどこまで説明したかなんて管理してられんよな…)

 

産後体はしんどいけど、

病院からもらう書類は一通りチェックしたほうが良いですね…

 

 

 

入院生活は意外と忙しい

 

2泊3日の入院生活、

案外やることや部屋に来る人が多くて忙しかったです(;´Д`)

 

出生届の記入、提出

 

メリーランド州に提出する出生届

 

出生後24時間以内に記入して提出する必要があります。

つまり、産んですぐに名前が必要!

 

両親学級で質問したときは「名前は退院時までにあれば大丈夫だよ」って

この産院のナースが答えてくれてたけど、

出生届の説明をよくよく読んだら出生後24時間以内、って一応決まってた…!

 

2、3つに絞っていた名前の候補のなかから「これだ!」っていうのを決めて、

ベビ氏が生まれたその晩に夫婦で記入しました。

(そんでもってナースに提出)

 

SSN(Social Security Number、日本で言うマイナンバー)の取得を希望する場合は、

この出生届の専用の欄にチェックを入れるだけでOK。

3週間程度で自宅にSSNカードが届きます。

 

 

産後うつのチェックリスト

 

Edinburgh Postnatal Depression Scale(EPDS)という、

産後うつのチェックリストに回答します。

 

回答するその時の気分ではなくて、

この1週間でどんな気持ちだった?っていうのを答えるテスト。

質問内容は、「最近笑えてる?」「悲しくなったりパニックになったりする?」「自傷行為を考えたことはある?」などなど全10問。

 

このチェックリストは産後すぐだけじゃなくて、

産後の産婦人科検診や小児科でもやるので、何回か答えることになります。

 

 

小児科のアポを取る

 

妊娠中に探しておいた希望の小児科(pediactics)に電話でアポイントを取りました。

 

産院と小児科の連携は見事で、

入院するときに希望の小児科の医師名と住所を伝えておくと、

出生に関するデータが産院から小児科に転送されるようになっています。

 

退院後いつ小児科にかかることになるかは、

赤ちゃんの健康状態に合わせて「退院後○日に行くように」と産院から指示があり、

小児科にも産院から連絡が入った状態だったので

めっちゃスムーズに予約が取れました。しゅごい。

 

 

ヒアリングテスト

 

新生児聴覚スクリーニング検査。

小児科医がパッときて、パッと済ませて帰っていった…!

 

一応検査結果の紙と、

今後こういった兆候が見られたら小児科に相談するように、っていう案内を受ける。

 

 

沐浴の仕方を教えてもらう

 

産後丸一日そのままだったベビ氏。

さすがに軽く拭いてはもらっていたけど、ずっとベッタベタだったので

「あの…お風呂とか…?」ってナースに聞いたら、

お部屋の洗面台でお風呂(tub bathing)に入れてくれました!

 

やり方をしっかり見ておくつもりが、

途中でlactation consultantが来てそっちの相手をしてしまい、

終わった頃にはナースがお風呂入れ終わってしまっててアァ…ってなりました。

今忙しいからまた後で来て!ってお願いすればヨカッタァ

 

(退院後にsponge bathing、tub bathingどっちもYouTubeの動画で勉強した…)

 

 

ラクテーションコンサルタント

 

lactation consultant。

どう訳すのが適切か分からないけど、母乳育児の総合アドバイザーって感じの職業。

咥えさせ方だとか、なにかトラブルがあったときに相談できるらしく、

必要があれば自宅に呼ぶこともできるらしい。

別途電話等での予約が必要だけど、費用はほとんどの保険でカバーされるとか。

 

何時に、何分ぐらい飲ませたか、

オムツ替えの頻度はどのくらいかをきちんと記録することと、

formula(ミルク)はこれくらいの生後日数ならこのくらいの量あげてね、みたいなことを教わる。

 

(「この記録用紙に…」って説明されて、

記録用紙もらってねぇよ!ってちょっとイラッとしたのだけど、

部屋にポンって置いてあったファイルに入ってた。おい!)

 

 

ニューボーンフォトのセールス

 

お部屋に突然訪ねてきた!

ちょっと気になったけど、いいやと思って断ってしまった(´・ω・`)

 

 

その他

 

ナースとドクターはだいたい8時間おきに交代っぽくて、

入れ替わるたびに引き継ぎがてら挨拶&

わたしと赤ちゃんの血圧や体温、体調のチェックに来てくれました。

 

あとは朝食、昼食、夕食のメニューのリクエストをとってくれる人が来たり、

わたしと赤ちゃんの採血があったり、

お部屋の備品(padsやオムツなど)を補充してくれる人が来たり。

 

かかりつけの産婦人科医も毎朝顔を出してくれました。

 

ナースには「体を休めてね^^」とは言われるものの、

誰がいつ来るか分からないからトイレとか行くタイミングに困りました(´・ω・`)

 

出産翌日朝のごはん。なんか茶色い(^ω^ ≡ ^ω^)
マフィン、なんかのミートパティ、なんかのパンだったと思う。
右上の白いのはオートミールおかゆにしたようなもので、本当に美味しくなくて食べれなかった(´・ω・`)

 

産後2日目、母乳が出るまでの間"つなぎ"としてあげることになったformula。
液体タイプで常温保存可能、付属の飲み口をつければすぐに飲ませられるというスグレモノ。

 

転院、退院!

 

ふたりで延泊した夜

 

その後、黄疸(jaundice)がやや強く光線療法(photocerapy)を受けることになったベビ氏。

何度か血液検査をして数値が下がるまで退院できないとのことで、

一旦産婦人科を退院し、同じ病院の小児科に転院しました。

 

↓の記事でも触れたけど、

産婦人科を退院してしまうと"mom"のケアは受けられず、

パジャマだとかはもちろん返却、

痛み止めも病院からはもらえなくなってしまうのでちょっと大変でした。

 

あと、入院する患者が"baby"になるので

付き添いは大人ひとり=mom、ってことで

父である夫はここで帰宅しました。

 

kyoumix.hatenablog.com

 

 

「おつかれ〜〜!」って夫が買ってきてくれたタピオカミルクティ〜

 

入院中のご飯その2。白身魚のソテー、結構美味しかった!

 

完全に余談なんだけど

この小児科で夜勤担当だったナースが「え?」って感じのひとで、

ナースセンターのちょっと偉い人にクレームつけに行きました(^ω^; ≡ ;^ω^)

自分たちでformulaあげるつもりだって伝えたのに横取りしてさっさと勝手にあげちゃったり、

光線療法の機器の使い方を私たちに聞いてきたりしたので、

ちゃんとやってくれよ〜という気持ちを込めて(´・ω・`)

そしたら、ナースのリーダー的なひとがちゃんと聞いてくれて、

このナースを担当から外す、みたいなことはできなかったけど

「わかった、わたしもサポートするから」って言ってくれてちょっと安心しました。

 

 

シートベルトをガッツリ締めて帰宅!

 

翌日、無事に検査をクリアしたベビ氏、

退院許可がおりたので3泊目でようやく退院へ(/・ω・)/!

 

わたしは痛み止めが切れてしまって歩くのがやっとだったけど

なんとか荷造りをして、

お土産(オムツやformula)をたくさんもらって、

ナースと一緒にカーシートのシートベルトをしっかり装着して、帰宅!

 

臨月に入るころからずっと車に乗せてあったカーシート。

実際に自分たちの赤ちゃんを乗せて帰っていることに

新鮮さと感慨深さと…うまく言い表せないけど、とにかく嬉しかったです。

 

家に着いたあとはバタバタと荷解きをしてお昼ご飯を。

超疲れた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(^ω^ ≡ ^ω^)!!!

 

帰宅してすぐ、夫がおりゃ〜って作ってくれた二郎風ラーメン。
おいしかった!(^ω^ ≡ ^ω^)
※産後メンタルなのでこのあと早速喧嘩した

 

 

おわり! 終始興奮してた入院生活

 

以上、メリーランド州のとある病院での出産〜入院生活でした!

 

今思うと、産後すぐから退院までずっと興奮状態だったような…

疲れてるはずなのに寝れないし、

分からないことあったら今のうちに聞かないと、って調べ物して

頭の中をわざわざ忙しくさせたり。

入院中に母子手帳埋められるところ埋めたりしてたけど、

これは退院後ゆっくりでも全然よかったかもなぁ(´・ω・`)

 

あと、入院中は痛み止めが効いてたせいで

「ぜんぜんいけんじゃん!!」って錯覚してしまってました(´・ω・`)

痛み止めが切れたらほんとうに歩くのも座るのも痛くて、

母乳の出始めで胸もめっちゃ痛くなって自由がきかなくて、

退院してすぐはかなりキツかったです(´・ω・`)

 

ナースが赤ちゃんを見てくれる環境があるうちに、休んでおいてもよかったのかも。

なにかあったら小児科に聞けばなんとかなるし。

 

まぁ自分たちなりのベストを尽くして過ごしたと思えば!

ちゃんと新しい家族を連れて帰れてよかった(/・ω・)/

 

これにて出産レポは終わりです!

請求がぽつりぽつりときているので、

整理できたら妊娠〜出産にかかった費用についてもまとめたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

また次のブログでお会いしましょう(/・ω・)/