メリーさんのひつじ日記

文系PhD留学帯同妻のアメリカ・メリーランド州生活奮闘記です(/・ω・)/ 日本時間で毎週火曜日更新

【アメリカ育児】粉ミルクの水問題 〜フッ化物と調乳温度について考えてみた〜

 

どうもkyoumixです(/・ω・)/

 

先日図書館で借りてきた子どもの言語習得に関する本。

 

YO☆SHO

 

大学の授業で第二言語習得概論とか取ってたしこういうテーマ好き〜

 

とにかく、たくさん話しかけてあげることが大事っぽい。

ひとりごと…きいてもらぉ…(´・ω・`)

 

 

 

さて、今回のテーマは「アメリカで粉ミルクを作る水」についてです(/・ω・)/

 

産後退院してから、「そういえば粉ミルクってどうやって作るんだっけ?」と

そこで初めて調べ始めたのですが、

どうやら、日本とアメリカでは水質も違うし作り方も違うらしい?

ということで、いろいろ調べてみました。

 

 

 

 

【前提】日本とアメリカで違うこと

 

アメリカの水道水には「フッ化物」が含まれている

 

フッ化物(fluoride)とは、フッ素を含んだ化合物のこと。

虫歯予防といえば、でおなじみのアレ。

 

アメリカの水道水は日本と違って、

フッ化物がわざわざ添加されている地域が多いのだとか。

 

siliconvalleyfudousan.com

 

虫歯予防になるならええやん!と言いたいところですが、

過剰摂取すると「歯のフッ素症(dental fluorosis)」を引き起こす可能性があるらしい。

 

この「フッ化物」をどう捉えるか、どの程度コントロールするか、というのが

ひとつ目のポイント。

 

 

アメリカの粉ミルクは「水」で作ってもOK/サカザキ菌リスク

 

続いて、調乳の温度について。

 

こちらが、日本の粉ミルクの作り方。

グリコ「アイクレオ」より拝借

 

そしてこちらが、アメリカの粉ミルクの作り方。

Elfamilのパッケージから拝借

 

見比べると、

日本は「一度沸騰させた70℃以上のお湯」と指定がありますが、

アメリカの粉ミルクには、単に"desired amount of water(必要な分量の水)"としか書かれていません。

 

つまり、温度指定がないのです(´・ω・`)

 

しかしこの温度指定、実はものすごく重要で、

乳幼児にとって超危険な

"サカザキ菌(cronobacter sakazakii)"を死滅させるために必要な手順なんだそうです。

 

サカザキ菌は粉ミルクの製造工程上、どうしても除去ができない細菌で、

混入確率は低いけども

いざ感染してしまうと死亡する可能性が非常に高い、結構怖い菌。

 

www.city.yokohama.lg.jp

 

恥ずかしながらわたくしアメリカのやり方を先に知ったため、

日本は手順が細かくて大変だなぁと思っていました(´・ω・`)

 

「水」でもオッケーになっているアメリカ式の作り方でいくか、

ちゃんと70℃以上の「お湯」でつくるべきか、

ここのチョイスが2つめのポイント。

 

 

 

フッ化物(fluoride)について調べたこと

 

歯のフッ素症とリスク

 

まず、歯のフッ素症(dental fluorosisとは、

フッ化物の過剰摂取により、歯に褐色の染みができる症状のこと。

 

wiki曰く、

「6ヶ月から5歳までの歯の発生期にフッ化物を過剰摂取すると生じる」らしい。

う〜〜〜ん、どのくらいで過剰摂取になるのかわからないけど、

「リスクがある」と言われると気になってしまう親心(?)(´・ω・`)

 

ということで

まずはCDCのQ&Aを見てみました。

 

www.cdc.gov

 

確かにCDCによると、

フッ化物を含む水で調乳したミルクの継続的な接種は、

歯のフッ素症のリスクを高めるとのこと。

 

調乳不要の液体ミルク(ready-to-feed)になら

フッ化物はほとんど含まれていないらしいけど、

粉ミルクや薄めて使うタイプのミルクの場合は、

調乳用の水にフッ化物が含まれていれば、やはりフッ素症のリスクはあがる。

 

ただし、フッ素症のリスクが上がるのは、

あくまでも「フッ素を含む水で調乳したミルクのみを飲ませた場合」とある。

"However, if your child is only consuming infant formula mixed with fluoridated water, there may be an increased chance for mild dental fluorosis. "

※下線はわたし

 

つまり、完ミじゃなく

完母か混合ならそこまでリスクは高くないのかな?と言う感じ。

 

これについて

かかりつけの小児科医に質問してみたところ、

「ベースが母乳育児で1日1回粉ミルク、くらいのバランスであれば、

フッ素症が起こるリスクはめっちゃ低い(pretty low)」って回答がありました。

 

 

フッ化物の入った水で調乳するメリット

 

では、フッ素が含まれる水で調乳するメリットは?

 

これも小児科の先生に聞いてみたところ、

「虫歯予防と歯を強くするため」という回答がきました。

 

先生から教えてもらったこちらのサイトによると、

子どもは積極的にフッ化物の添加された水道水を飲むべきらしい。

 

www.healthychildren.org

 

www.youtube.com

 

6ヶ月未満の赤ちゃんに関しては

まだ歯がないから本来フッ化物は必要ないけど、別に摂取しても安全。

ただしわずかにフッ素症のリスクがある。

 

なので、もしフッ化物の入った水をあえて使いたくないというのであれば、

それはそれで問題ないらしい。

 

だけど歯が生え始めたら、

虫歯予防のためにフッ化物の入った水を飲むことをオススメする、とのことでした。

 

 

水のチョイス

 

アメリカの水道水が虫歯予防に効果的なのはわかったけど、

正直、アメリカの水道水ってあんまりおいしくないんですよね…(;´Д`)

 

なので、大人のわたしたちも

普段から水道水をそのまま飲むことはしてないです(;´Д`)

(飲み水にはspring waterを買ってきて、料理に使うときは浄水器にかけた水を使ってる)

 

そんな中、ベビ氏にだけ水道水を飲ませるのは憚られる…ってことで、

うちは粉ミルク用にはフッ化物入りのnursery waterという水を買って使っています。

 

一応、他にどんな選択肢があるのかまとめてみました。

 

 

水道水をそのまま使う(tap water)

 

もう何も考えず、アメリカ式に則るやり方。

地元ネイティブママのお友達に「粉ミルクの水、何使ってる?」って聞いたら、

「自分たちが飲む水ならなんでも^^!」という感じだったので、

普段から水道水を飲むことに抵抗がなければこれがベストなのかもしれない。

 

自分の住んでいる地域(water system)の水道水にフッ化物が含まれているかは

こちらのサイトから確認できます。

 

nccd.cdc.gov

 

 

水道水を浄水器で濾過して使う

 

BRITAやZeroWaterといった浄水器を使って、

濾過した水道水を使うやり方。

 

これだと水道水をそのまま使うよりは安心?かもしれない。

ちなみに、ZeroWaterは公式サイト曰くフッ化物を91%除去できるらしい。

 

www.zerowater.eu

 

 

nursery waterを買ってくる

 

targetなどのスーパーで購入できる

 

粉ミルク用の水が売っているので、

それを買ってきて使う、というパターン。

 

1ガロン$1〜1.5ほど。

わざわざ買いに行くの面倒だし高いけど、

この水にはフッ化物が添加されているので、フッ化物は摂取できつつ、

なんとなく水道水は避けられる、という利点がある。

 

 

bottled water(de-ionized, purified, demineralized, or distilled)を買ってくる

 

小児科の先生曰く、

フッ化物の摂取を避けたいのであれば

bottled water(ペットボトルに入った水)を使ってもOKとのことでした。

 

CDCにも同様の記載があり、

de-ionized, purified, demineralized, or distilledなどといった

フッ化物が入っていない水を選ぶことが可能だそう。

(フッ化物が入っている場合には、必ずラベルに記載がある。)

 

www.cdc.gov

 

 

フッ化物まとめ

 

  • アメリカの水道水(tap water)にはフッ化物(fluoride)が添加されている
  • フッ化物を摂りすぎると、歯のフッ素症(dental fluorosis)を引き起こす可能性がある
  • 粉ミルクの調乳にフッ化物が含まれた水を使い、かつ、それのみを継続して摂取した場合は歯のフッ素症のリスクが高まる
  • フッ化物が含まれた水で調乳した粉ミルクを飲ませても、母乳がメインであれば歯のフッ素症のリスクは低い
  • フッ化物を避けたい場合は、フッ化物が含まれていない市販の水(bottled water)を使用しても良い

 

 

 

サカザキ菌(cronobacter sakazakii)について調べたこと

 

サカザキ菌による死亡事故

 

特に作り方に温度指定のないアメリカの粉ミルクには

サカザキ菌が入ってないん?ってことになるわけですが、

残念ながらそういうことではなく、

今年、大手粉ミルクブランドSimilacでサカザキ菌による死亡例が報告され、

大規模なリコールが発生したことは記憶に新しいのです。

 

miechka.com

 

 

いちおう、アメリカでも注意喚起はされている

 

パッケージには"water"としか指定がないアメリカの粉ミルクですが、

あれこれ情報を辿っていくと、

いちおうサカザキ菌についてのリスクと、

70℃以上のお湯で調乳する必要性の説明を見つけることができました。

 

www.cdc.gov

 

これによると、サカザキ菌感染リスクを抑えるために大事なことは下記の通り。

 

  • まずは母乳育児を検討すること
  • 哺乳瓶や搾乳機を清潔な状態に保つこと
  • 手を洗ってから調乳すること
  • 生後2ヶ月未満、低体重出生児、または免疫機能が低いベビーは調乳済みのミルクを使うことを検討すること
  • ほとんどの場合、パッケージ通りの調乳方法で問題ないが、リスクが高い赤ちゃん(生後2ヶ月未満、低体重出生児、または免疫機能が低い)は70℃以上のお湯で調乳すること

 

www.cdc.gov

 

ふむなるほど!(;´Д`)

原則はパッケージ通り、"water"で差し支えないと書いてあるけども、

2ヶ月未満だったり免疫が低い場合には

70℃以上のお湯で調乳することが望ましいとな。

 

産院からもらった新生児育児のパンフレットにも、

「調乳するときの水は70℃以上で」、と書いてありました。

 

だけど逆にそれ以外の赤ちゃんには

特に推奨されてるわけではないのね(;´Д`)

 

なお、店頭には液体ミルク(常温保存できてready-to-feedなミルク)もよく売っているのですが、

こちらの液体ミルクは殺菌されていて、サカザキ菌が入っている心配はないそうです。

 

サカザキ菌まとめ

 

  • 粉ミルクにはサカザキ菌が混入している可能性があり、実際、Similac製品で死亡事例が発生した
  • 液体ミルク(ready-to-feedのもの)は殺菌されているので、サカザキ菌の心配がない
  • CDCは生後2ヶ月未満、低体重出生児、免疫機能に問題のある赤ちゃんに飲ませるミルクは70℃以上のお湯で調乳することを推奨している

 

 

おわり: 各々が納得する、1番安全なやり方で

 

アメリカで作る粉ミルクが人生初の粉ミルクだったので、

「粉ミルク=水で作っていいんだ!」と思い、

しばらくは普通に水で溶かして飲ませてました。

 

だけど、いろいろググっていくうちに

70℃以上のお湯で調乳することの重要性や

フッ化物についていろいろ知っておく必要性を感じ、

この度分かったことをまとめてみました。

 

どなたかの参考になれば幸いです(/・ω・)/

 

ちなみに我が家はひとまず

「nursing waterを沸騰させ、70℃以上になった状態のお湯で粉ミルクを溶かす」

という方法に落ち着きました(/・ω・)/

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

また次のブログでお会いしましょう(/・ω・)/